

![[中国料理 来々軒]の長江基泰さん](img/umeiten/08/meiten08_title.jpg)
![[中国料理 来々軒]の長江基泰さん](img/umeiten/08/page_top.jpg)
今回の「Uめいてん」も、Uライターに応募して頂いた方との共同取材です。
それでは、HNと~てむぽ~るさん、よろしくお願いします!
※このあと、お腹が空く画像がたんまり出てきます!ご飯を片手に読むもよし!

Uライター募集って事で、興味本位で申し込んだ、と~てむぽ~るです。
今回取材させていただく「Uめいてん」は、「祐天寺 来々軒」!
「来々軒」と云えば、中華のお店の代名詞みたいな店名で、しかも「創業・昭和8年」(って、何十年前?)・・・ちょっとネットで調べてみました。
まるで「一子相伝の○○○○」みたいな重々しさが・・・イザ取材(参加?)!
Uライターデビュー(おまけ)です!!
![[中国料理 来々軒]の長江基泰さん](img/umeiten/08/rairaiken001.jpg)
創業75周年の「祐天寺 来々軒」さんに、午後の休憩の合間におじゃまし、
現在お店をキリモリされている3代目の長江基泰さんにお話をお伺いしました。
-------早速ですが、お店の名前の由来は何ですか?
おじいちゃん(創始者・故 傅興雷 氏)が独立する時、
最初は違う名前を考えていたらしいんだけど、
当時働いていたお店の名前(浅草「来々軒」)と同じ方が
仕事がしやすいからと、
周りから勧められて「来々軒」と付けたみたいですね。
-------なぜ、この祐天寺で開業されたのですか?
一番最初は大森で開業(昭和8年)したんだけど、
すぐに(昭和9年頃)祐天寺に移ってきたみたいですね。
![[中国料理 来々軒]の長江基泰さん](img/umeiten/08/rairaiken002.jpg)
学芸大学駅の方に同業のお店があって、ちょっと遠慮して祐天寺に決めたみたいですね。
祐天寺で開店した当初は今のこの場所でなくてもっと駅のそばだったのが、
駅前の拡張工事(昭和11年頃)で今のこの場所に移ってきたんです。
当時の祐天寺の街には、食事をする所が少なくて目黒区役所も以前(2003年に移転)は
駒沢通りの向こう(中央町二丁目)にあったりして今とは、違う感じで繁盛していましたね。
-------同じ場所で長い年月、営業されているご苦労はありますか?
苦労?・・・強いて云えば「お客様を大事にしている」事かな。
家族連れのお客様がゆったりと楽しめるように、5~6年程前に、
思い切って店内を中華料理店っぽくない感じで改装をしたりしましたね。
あと、おじいちゃんの味を僕が半分くらい変えてしまったから、
昔からの常連さんに認めてもらうのに10年はかかりましたね。
砂糖の使い方がおじいちゃんとは違いますね。
あと、高くても国産の体にいい材料を使うようにしています。
![[中国料理 来々軒]の長江基泰さん](img/umeiten/08/rairaiken003.jpg)
チャーハンも本来はラードを使った方がおいしいけど、
今はサラダ油に変えています。ラー油なんかも店内で作っていますよ。
28歳の時に当時の「来々軒」の料理長が独立する事になって、
僕も「東京會舘」(※)で修行していたけど、急にお店を受け継ぐ事になりました。
先輩達が独立していくから、変わるタイミングが良かったし、
プレッシャーも無かったからね、自分のやってきた事に自信があったから。
おじいちゃんと同じ仕事だけど、「東京會舘」での料理経験を活かして
「ラーメン屋」さんじゃ無くて「料理人」をやりたいと思っていたから、
新しい味を試したかったんだよね。おじいちゃんの頃からのお客さん達には
最初は「最近コックさん変わったの?」なんて云われたりしたけど、
今も常連さんでいてくれるから、味を変えて良かったと思う。
そうそう、「東京會舘」の時に今の皇后様に「ごま団子」を出して味を褒めてもらい、
菊の御紋入りのタバコ(ホープ)を賜りましたよ。
※霞ヶ関東京會舘・2008年3月31日をもちまして営業を終了いたしました。
-------
子供の頃は「来々軒」をどう思っていましたか?
お店と家は別の場所だったし、両親も共働きだったから子供の頃は普通の鍵っ子だった。
(平塚)幼稚園の時に初めて自分で、料理を作りました。
うどん粉を練ってフライパンで焼いてケチャップをかけた「ピザ」(笑)。
兄と弟は違うけど、子供の頃から「料理人」になりたかったんだね。
ただ、「来々軒」をやるとは思っていなかった。
タイミングがズレていたら、他所で働いていた思いますね。
今は、兄と弟が2人とも、ホール担当で一緒に「来々軒」で働いていますが、
元々、2人とも別のお店で働いていたのが、
自然に「来々軒」で一緒に働くようになりました。
-------同じ建物の上階に「慶興」と云うお店がありますが?
昭和47年に今の建物に建て替える時に、最初は上の階を住居にするつもりだったのが、
父の提案で団体のお客様に利用してもらえるように・・・祐天寺の街でこの広さの食事ができるお店(~70名)はちょっと無いからね。
それに、僕も「東京會舘」で修行した腕があるので、「来々軒」では扱っていない高級な食材、本格的な上海料理のメニューを楽しんでもらえます。
でも常連さんとかは、「慶興」で食べてても「来々軒」のメニューをオーダーされる方がいますね。
お寺でのお彼岸の帰りとかで久しぶりに集まった親戚、家族でとか、目黒高校の同窓会とかで利用してもらいます。
特に同窓会とかでは「まだ、お店があった!」みたいに思ってもらえるみたいですね。
-------「来々軒」から受け継いだモノはありますか?
遺伝的な点では、父に云わせると「おじいちゃんと同じで、
手が(調理が)早い」らしいですよ。
小さい頃から料理を作る姿はずっと見ていましたし、
自分でも作ったりしていましたから。
あとは、「日々努力」という姿勢ですね。
特にこだわっている事はありませんが、“その時々の良いモノを”、と思っています。
![[中国料理 来々軒]の長江基泰さん](img/umeiten/08/rairaiken005.jpg)
昔からある「元祖東京風拉麺」はおじいちゃんの頃からおつきあいのある所からの
国産の鶏ガラを使った、さっぱりとした澄んだスープの醤油味でボリュームもあります。
今も人気があるのは「もやし焼きソバ」、
正油をメインにした、長ネギの入った「酢豚」とかですね。
少しメニューには手を加えていて、
「海老ワンタン(冬季限定)」とか「季節ごとのメニュー」を用意しています。
-------「来々軒」として残したいモノはございますか?
年を刻みたいですね。
お店の規模には関係なく、「来々軒」の名前をずっと残していきたいです。
絶品!来々軒メニューの一部をご紹介!
![[中国料理 来々軒]の長江基泰さん](img/umeiten/08/rairaiken006.jpg)
揚げワンタン:800円
![[中国料理 来々軒]の長江基泰さん](img/umeiten/08/rairaiken007.jpg)
叉焼とネギピリ辛和えソバ:1050円
![[中国料理 来々軒]の長江基泰さん](img/umeiten/08/rairaiken008.jpg)
四川風 酸辣湯麺:1260円
通のみが知る、メニューに無いモノだそうです。
![[中国料理 来々軒]の長江基泰さん](img/umeiten/08/rairaiken009.jpg)
上海風酢豚:1050円
つくづく、ごちそうさまでした。
〈来々軒の略歴〉
来々軒の創始者 傅興雷は、父を死を契機に豊かな家庭から貧困家庭へと急変し、苦労した。上海へ出てからは、鋳物職人として生計を立てていたが、徴兵を逃れるために、日本へ渡来した。
東京に来てからは、出前持ち、調理手伝いをする中で、麺の打ち方を修得し、持ち前の頑張り屋と手先の器用さ、早さを武器に調理師の道を歩んだ。日中戦争が勃発すると、多くの華僑が帰国する中で、興雷は先ず上野にあった「来々軒」のコック長に就任、その後本店である浅草「来々軒」のコック長を兼務した。興雷は、祐天寺で開店後、店が繁盛する中で、築いたしょうゆ味のラーメン、揚げワンタン、独特の酢の香り高い酢豚等で、多くのお客を集める店となった。
戦後も伝統の味を維持しつつ、新しい料理を創作し、宴会料理まで広げた。
現在は、創始者から数えて3代目の長江基泰(ナガエ モトヤス)がオーナーシェフとして引き継いでいる。
〈~祐天寺 来々軒・慶興 創業75周年のご案内より〉

と~てむぽ~るさん、ありがとうございました!
え~…、U助まさかの出番なし!
…ですが、お話を聞いていても。老舗の伝統と時代に合わせた変化を
うまく融合させていると感じました。
ちなみに、「冷やし中華」も1年中やってますので、冬でも堂々と頼んでみてください!
常連さんの気分を味わえるかもしれませんよ?
(昔ながらの中華料理屋さんでは、冷やし中華は1年中メニューにあったそうです。)
また、什景炒飯(960円)は、一般的な塩味だけでなく正油味にもできます。
「ここに来たら正油味だ!」なんてこだわりを持っている方もいらっしゃるとか、一度お試しあれ!
![[中国料理 来々軒]の長江基泰さん](img/umeiten/08/rairaiken010.jpg)
これが噂の正油味!
そして!記事の中でも言及され、かつてTV番組でも取り上げられたことのある
冬季限定メニュー「海老ワンタン」ですが、
いよいよ11月から準備中とのこと!皆さん、お楽しみに!
今回はカメラマンに徹しさせていただきましたが、
おいしそうに撮れてるでしょうか?
画像だと視覚にしか訴えることができないのが、非常に残念です!
しかし、前回の記事でも言いましたが、
「Uめいてん」は決してグルメ紀行ではございません!
たまたま、祐天寺においしい店が多いということです!


「中国料理 来々軒(1階)」「上海料理 慶興(2・3階)」

住所:〒153-0052 東京都目黒区祐天寺2-3-13(祐天寺駅より徒歩1分)

TEL:03-3712-2355

営業時間:11:30~22:00(平日14:30~17:00は準備中)

定休日:火曜日

季節限定メニューもお見逃しなく!


